フレキシブルクランプは漏電測定に使えない?実際に検証してみた

フレキシブルCTクランプと共立2433で漏れ電流の測定 測定器

クランプメーターを選ぶときに、

「大口径で使いやすそう」
と思い、フレキシブルクランプを購入しました。

しかし実際に使ってみると、
👉 漏電探査には使えませんでした。

今回は、実際の現場での測定結果をもとに
フレキシブルクランプがどこまで使えるのか検証しました。


フレキシブルクランプを買った理由

漏電探査では、負荷線3本をまとめて測る場面があります。

通常のクランプメーターでは口径が足りず、
👉 大口径のクランプが必要になることがあります。

そのため、

「フレキシブルクランプならどんな配線でも測れそう」
と思い購入しました。


使用した機種

今回使用したのは以下の組み合わせです。

  • 日置 3280-10F
  • 日置 CT6280(フレキシブルセンサ)

CT6280が電流を測る部分で、
紐のように曲がる構造になっています。


フレキシブルクランプの特徴

フレキシブルCTを負荷線に通す

フレキシブルクランプは、
ケーブルに巻き付けて測定できるため、

  • 太いケーブルでも測定できる
  • 狭い場所でも取り回しがしやすい

といった特徴があります。


負荷電流の測定で検証

まずは負荷電流の測定で比較しました。

フレキシブルCTクランプと共立2433で負荷電流の測定

同じ回路を測定した結果、

  • フレキシブル:3.6A
  • 共立2433:3.1A

と、多少の差がありました。


また、実際に使ってみると

👉 配線の位置を動かすと数値がブレる傾向がありました。


(ここに:フレキシブル単体の測定写真)

フレキシブルCTクランプで負荷電流の測定

測定範囲について(重要)

今回の検証では、フレキシブルクランプで約3A程度の電流を測定しましたが、
数値のブレが見られました。

これは機器の不具合ではなく、

👉 測定範囲(仕様)によるものと考えられます。


フレキシブルクランプ(CT6280)は、

👉 40A以上の電流測定を想定した機器となっており、
低電流領域では測定精度が安定しないことがあります。


そのため、

  • 数A程度の小さな電流
  • 漏れ電流(mAレベル)

の測定には向いていません。


逆に、

👉 数十A以上の負荷電流の測定では本来の性能を発揮する測定器です。


漏れ電流の測定で検証(重要)

次に、漏れ電流の測定を行いました。

フレキシブルCTクランプと共立2433で漏れ電流の測定

結果は、

  • フレキシブル:0A
  • 共立2433:12.8mA

となりました。


👉 フレキシブルクランプでは漏れ電流は検出されませんでした。

一方で、共立2433では正常に測定できています。


なぜ漏電測定に使えないのか

漏電探査では、

👉 mA(ミリアンペア)レベルの微小電流を測定する必要があります。

しかしフレキシブルクランプは、

  • 大電流測定用(最大4200Aなど)
  • 分解能が粗い

といった特徴があり、

👉 微小な漏れ電流を検出することができません。


フレキシブルクランプの用途

今回の検証から、

  • 漏れ電流測定 → ❌ 不向き
  • 負荷電流測定 → ○ 使用可能

という結果になりました。


まとめ

フレキシブルクランプは、

  • 太いケーブルでも測れる
  • 取り回しが良い

といったメリットがありますが、

👉 漏電探査には使用できません。

私のように
「大口径だから何でも使える」と思って購入すると、

👉 用途が合わず使えない可能性があるので注意が必要です。

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