漏電探査などで使用するため、大口径のクランプメーター「MCL-800D+」を購入しました。
普段からクランプメーターを使用していますが、ブレーカーの二次側で3線をまとめて挟もうとすると、配線の太さや施工状況によっては開口部に余裕がなく、測定しにくいことがあります。
そこで以前、複数の配線をまとめて囲みやすいフレキシブルタイプのクランプを購入しました。
しかし、実際に試してみると、私が漏電探査で確認したかったmA単位の小さな電流を測定する用途には適していませんでした。
その経験を踏まえて今回選んだのが、大口径でありながら小さな電流も測定できるMCL-800D+です。
実際の現場で3線をまとめて挟んでみたほか、普段使用しているクランプメーターとの測定値も比較してみました。
【写真:MCL-800D+本体】

MCL-800D+を購入した理由
今回MCL-800D+を購入した一番の理由は、漏電探査で複数の配線をまとめて挟みやすいクランプメーターが欲しかったからです。
漏電が発生した際の調査では、回路ごとにクランプメーターを使用して漏れ電流を確認することがあります。
ブレーカーの二次側で測定する場合には、3線をまとめてクランプして測定することがあります。
しかし、配線が太かったり線同士の間隔が広かったりすると、普段使用しているクランプメーターでは3線をまとめて挟みにくい場合があります。
これまでは少し無理をして挟んでいたこともあったため、
「漏電探査用として大口径のクランプメーターを1台用意しておきたい」
と考えていました。
以前はフレキシブルクランプを購入して失敗
実は以前にも、太い配線や複数の配線をまとめて測定するために、フレキシブルタイプのクランプを購入しています。
フレキシブルタイプなら配線を囲みやすいため、
「これなら3線をまとめて囲んで漏電探査にも使えるのでは?」
と考えて購入しました。
ところが、実際に漏れ電流を測定してみると、私が購入したものではmA単位の小さな電流を確認する用途には適していませんでした。
大きな電流を測定することはできても、漏電探査で確認したい小さな電流を測定できなければ、今回の目的には合いません。
このときの実際の測定結果については、別の記事で詳しく紹介しています。
【内部リンク】
「フレキシブルクランプは漏電測定に使えない?実際に検証してみた」
この経験から、漏電探査用のクランプメーターを選ぶ場合には、
「配線をまとめて挟めるか」
だけではなく、
「mA単位の小さな電流を測定できるか」
についても確認する必要があると分かりました。
MCL-800D+は0.01mAまで表示可能
そこで今回は、開口部の大きさだけではなく、小さな電流まで測定できることを確認してから購入しました。
MCL-800D+の測定レンジは、
AC20mA / 200mA / 2A / 20A / 200A / 1000A / Auto
となっています。
最小分解能は0.01mAです。
以前購入したフレキシブルクランプでの失敗があったため、今回は、
「大口径で3線をまとめて挟みやすい」
ことに加えて、
「漏電探査で使用するmA単位の測定ができる」
ことも購入時の条件にしました。
私が今回考えていた用途には合っています。
実際に3線をまとめて挟んでみました
購入後、実際の現場でMCL-800D+を使用してみました。
まだ大口径クランプがなければ測定できないような漏電トラブルには遭遇していないため、今回はブレーカー二次側の3線をまとめて挟んで使い勝手を確認しました。
【写真:ブレーカー二次側の3線をMCL-800D+で挟んでいるところ】

実際に使用してみると、大口径なので3線をまとめても開口部に余裕があり、挟みやすかったです。
普段使用しているクランプメーターでは、3線をまとめて挟もうとすると余裕がないことがあります。
そのような場所でMCL-800D+を使用することで、無理なく測定できそうです。
漏電探査では複数の回路を順番に測定することもあるため、配線を挟みやすいことは作業のしやすさにもつながると感じました。
普段使用しているクランプメーターと測定値を比較
新しい測定器を購入したので、普段使用しているクランプメーターとの測定値の違いについても確認してみました。
B種接地線に、普段使用しているクランプメーターとMCL-800D+を一緒に取り付け、それぞれの測定値を確認しました。
【写真:同じB種接地線に普段使用しているクランプとMCL-800D+を取り付けているところ】

確認したところ、2台の測定値はほとんど同じ数値となりました。
新しく購入した測定器なので、カタログ上の仕様だけを見るのではなく、普段使用している測定器と同じ場所で実際に測定して比較できたのはよかったです。
普段のクランプメーターとの使い分け
MCL-800D+を購入しましたが、今後すべての測定をこのクランプメーターで行うわけではありません。
普段の測定では、小型のクランプメーターの方が取り回しやすい場面もあります。
そのため私の場合は、
・普段の測定 → いつも使用しているクランプメーター
・太い配線や3線をまとめて測定 → MCL-800D+
という使い分けを考えています。
大口径クランプを常に使用するというよりも、普段のクランプでは挟みにくい場所に対応するための選択肢が一つ増えたという感覚です。
MCL-800D+を購入して感じたメリット
現時点で一番メリットに感じているのは、やはり大口径で複数の配線を挟みやすいことです。
私がMCL-800D+を購入した目的は、
・漏電探査で3線をまとめてクランプしたい
・普段のクランプでは挟みにくい太い配線に対応したい
・大口径でもmA単位の小さな電流を測定したい
というものです。
特に漏電探査用として大口径クランプメーターを探している場合は、開口部の大きさだけではなく、測定レンジや最小分解能についても確認した方がよいと思います。
私は以前、配線を囲めることを重視してフレキシブルクランプを購入し、目的としていた漏れ電流の測定には使えませんでした。
その失敗があったからこそ、今回は「挟めるか」と「測れるか」の両方を確認して選びました。
まとめ|漏電探査用としてMCL-800D+を購入
今回は、漏電探査などで使用するために購入した大口径クランプメーター「MCL-800D+」を紹介しました。
実際にブレーカー二次側の3線をまとめて挟んでみると、大口径なので開口部に余裕があり、測定しやすく感じました。
また、普段使用しているクランプメーターとB種接地線で測定値を比較したところ、ほとんど同じ数値となりました。
以前購入したフレキシブルクランプでは、配線をまとめて囲むことはできても、私が漏電探査で確認したかったmA単位の小さな電流を測定する用途には適していませんでした。
その経験を踏まえて、今回は大口径であることに加えて、小さな電流を測定できることも確認してMCL-800D+を選びました。
まだ実際の漏電トラブルで大口径クランプが必要になる場面には遭遇していませんが、必要になったときにすぐ使用できるよう準備しておきたいと思います。
今後、実際の漏電探査でMCL-800D+を使用する機会があれば、そのときの使用感や測定事例についても追記していきます。



